水遊び

ここ最近、子どもが水難事故に巻き込まれてしまうニュースが一気に増えてきましたよね…。

夏のシーズンになるとかならずと言ってよいほど報じられる海や河川での事故。1年のなかでももっとも水難事故が多いのは、ご想像のとおり子どもの夏休みと重なる7〜8月の時期です。

家族でレジャーに出かけたり、子ども同士での水遊びの機会も増えるこの季節…悲しい事故に巻きこまれることのないよう、子どもも大人もじゅうぶんに注意したいですよね。

そこで今回は、水難事故を防ぐための注意点をいろいろとまとめてみました。

子どもは河川の水難事故が多い!

水難事故のうち、すべての年代でもっとも多いのは“海”での事故です。…しかしこれを子どもに限定してみると、じつは海よりも河川での事故がもっとも多くなります。

警察庁の「平成26年中における水難の概況」によると、中学生以下の子どもに多い水難事故は以下の割合となっています。

河川…52.7%
海…25.5%
湖沼池…10.9%
用水路…9.1%
プール…1.8%

河川は、たとえ晴れていたとしても、前日までの雨や上流の天候によっては増水したり流れが速くなっていることが多いため注意が必要です。

一見おだやかに見えても、川底がけずられていて水深がいつもより深くなっていることもあります。

また、海やプールには監視員がいることが多いと思いますが、川や湖にはいませんよね。判断力がまだ未熟な子どもが水遊びをする際には、海以上に河川での水難事故に注意する必要があるのです。

 

水の事故を防ぐための15の対策!

では具体的に、河川や海などで水遊びをする際や、普段の生活のなかで注意すべきポイントを見ていきましょう。

1.事前に天候を調べ、天候の変化に敏感に!

もっとも基本的な対策は「事前に天候を調べること」と、「天候の変化に敏感になること」です。

とくに山間部における夏の天気はとても変わりやすいため、いま晴れていたとしても、つぎの瞬間には突然の雷雨におそわれてしまう…なんてことも珍しくありません。

かならず天気予報を調べてから遊びにいくことと、天候が変わったらすぐに水からあがって安全な場所に避難するようにしましょう。

2.子どもだけで水遊びに行かない!

子供ひとりや、子供たちだけで水遊びをすることは絶対に避けましょう。かならず一人は保護者が同行し、子供たちが安全に遊べるように監視してください。

3.雨の日や翌日は水に近づかない!

雨の日はもちろん、雨の翌日にも注意が必要です。翌日にも水かさが増していることも多いですし、上流の山間部ではまだ雨が降っている可能性もあります。

4.体調が悪いときは水にはいらない!

病気やケガのときはもちろん、寝不足だったり、筋肉痛だったり、疲れが残っているときには水遊びをしてはいけません。

水遊びというのは、わたしたちが考えている以上に体力を消耗する運動です。ちょっとした気のゆるみやカラダの変調が、とりかえしのつかない大事故をまねいてしまうこともあります。

5.使わなくても浮輪をもっていく!

浮輪は使わなくてももっていき、ふくらましておきましょう。万が一、誰かがおぼれてしまったときには浮輪があるかないかで助かる確率が格段に変わってきます。

6.立入禁止・遊泳禁止にははいらない!

立ち入り禁止や遊泳が禁止されている場所では絶対に遊んではいけません。

禁止されている場所には禁止されているだけの理由があります。一見すると安全に見える場所であっても、事故が多発する危険エリアである可能性もあるのです。

7.注意書きや地元のひとに確認!

はじめての場所で遊ぶときには、まわりの看板や注意書きなどを確認したり、地元のひとに声をかけたりして情報を集めてください。

陸から見ただけでは、水のなかの様子や地形を知ることはできません。いきなり水にはいるのはとても危険ですので、事前にじゅうぶんな情報を得てから遊ぶようにしましょう。

8.かならず準備体操をしてから遊ぶ!

どんなに水に慣れた泳ぎの得意なひとでも、筋肉をつったり心臓マヒになってしまっては泳ぐことができませんよね。

水にはいる前にはしっかりと念入りに準備体操をして、万が一のリスクに備えましょう。

9.大人は絶対に子どもから目を離さない!

保護者は絶対に子どもから目を離してはいけません。過去の水難事故を調べてみればわかりますが、子どもからちょっと目を離したすきに事故にあい、重大な結果をまねいてしまうことがどんなに多いことか…

大人は2人以上で監視する、交代制で子どもを見張る…など、じゅうぶんな監視体制を確保してください。

10.水の変化に敏感になろう!

川で遊んでいるときは、水の変化に注意しましょう。急に水が濁ってきたり、水温が変わったり、水量が増えてきた場合は上流で何かがあった合図です。

水の変化を感じたら、すぐに水からあがって安全を確保してください。

11.裸足はなるべく避けよう!

海や川で遊ぶ際には、なるべく水遊び用のサンダルなどで足を守るようにしましょう。ゴミやガラス、貝殻を踏んで大ケガをすることを防ぐことができます。

12.泳げる子も事故には勝てない!

たとえ泳ぎが得意な子どもであっても、事故にあう可能性はじゅうぶんにあります。

たとえば服を着たまま水に落ちてしまったら、水を吸った服の重みで思うように泳ぐことができません。

泳いでいる途中に足をつってしまったらおぼれてしまいますし、川が増水して流れが速いときは流されてしまうこともあります。

泳げるからと言って過信せずに、じゅうぶんな対策をとるようにしましょう。

13.落としたものを拾おうとしない!

子どもの水難事故に意外と多いのが、貯水池や用水路などに落ちた靴や帽子、おもちゃやボールなどを拾おうとして水に落ちてしまうというもの。

落ちてしまったものはあきらめるか、大人を呼んでとってもらうように教えてあげてください。

14.誰かがおぼれたら助けを呼ぶ!水に入らない!

もし万が一、おぼれているひとを見つけたり、一緒に遊んでいる誰かがおぼれてしまったら、まずはまわりの人に助けを求めましょう。

水深が浅く二重事故の可能性が低いとき(子どもがおぼれているが、大人は足がつく深さなど)以外は、水にはいっての救助はとても危険です。

浮輪やペットボトルなど浮力のあるものを投げ入れる、長い棒やロープ状にものにつかまってもらうなど、水に入らない方法で救助にあたってください。

また、できるだけ多くの人に助けを求め、警察や救急に連絡をするもの、手元にあるもので救助をおこなうもの、救助使える道具を探しにいくものなど…手分けをして対応をおこなうことが大切です。

15.熱中症にも注意しよう!

水の事故とともに、とても危険なのが「熱中症」です。熱中症は最悪の場合、死にいたる大変こわい症状です。

海や川に入っているとなかなか気がつかないのですが、水遊びをしているときは大量の汗をかいています。

気温も高く直射日光や照り返しも強いので、人間のカラダはどんどんと水分を失っていきます。

海や川で遊ぶときはなるべく日陰で休める場所を確保し、定期的に休憩をおこない、水分と塩分をこまめにとるようにしましょう。

 

最後に…|水難事故は死亡率が高い!

冒頭でご紹介した警察庁の資料によると、2014年に全国で水難事故にあったひとは1,491人となっています。そのうち事故で亡くなってしまったり、行方不明になった方は740人となっており、なんと事故にあわれた方の50%という高い確率になっています。

水難事故というのは、いちど事故にあうと命を失う可能性がとても高い、たいへん怖い事故なのです。

今回ご紹介した内容を参考に、まずは子どもたちに水の怖さをしっかりと教えてあげてください。実際に水遊び行く際にはかならず大人が同伴し、事前に万全な準備を整えてから出かけるようにしましょうね。