夏の空

突然ですが、毎日50人ものひとが「熱中症」で病院に運ばれているって…知ってましたか?

総務省のレポートによると、毎年6〜9月の期間に熱中症で救急搬送される人は5,000〜6,000人です。つまり月に1,500人、日に50人ものひとが熱中症になっているということ。

病院に運ばれてるひとだけでこの人数ですから…脱水症状や軽い症状をふくめれば、かなりの人が熱中症のリスクにさらされていると言えるでしょう。

とくに赤ちゃんや小さい子どもは、自分で自分のカラダの変調に気ずくことができませんし、まわりに訴えることもできません。

まだカラダの機能も未熟なため、大人の何倍も注意が必要なのです。

そこで今回は、例年以上の猛暑が続くこの夏を乗り切るため、ママが知っておくべき「熱中症」の症状や対策についてをまとめてみました!

熱中症とは?

熱中症(ねっちゅうしょう)」とは、体温を調節する機能がうまく働かなかったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることによって、めまいや頭痛・けいれん・意識障害などの症状がおこることです。

 

熱中症の原因は?

熱中症は「環境」と「カラダ」の2つの要因によって起きるものです。

【環境によるもの】

⚫︎気温や湿度が高いため
⚫︎日差しが強いため
⚫︎風がふかない/弱いため

【カラダによるもの】

⚫︎運動で体温が上昇したため
⚫︎暑さにカラダが慣れていないため
⚫︎もともと体調が悪かったため

これらの「環境」と「カラダ」の要因が重なってしまったときに、熱中症が起こりやすくなります。

 

注意すべき時期・場所は?

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つぎに、熱中症がおこりやすい時期や場所を見てみましょう。

【熱中症が多い時期】

⚫︎梅雨のあいまの晴れた日
⚫︎梅雨が明けてすぐの時期
⚫︎夏の終わりに急に暑さが戻った日

真夏の時期はもちろんですが、梅雨〜梅雨明けの“暑さにカラダが慣れていない時期”にも注意が必要なのです。

また、夏の終わりの時期など、涼しい日がしばらく続いたあと急に暑くなった日なども、体温の調節機能がうまく働かずに熱中症になりやすいと言われています。

【注意が必要な場所】

⚫︎公園、学校の校庭、海やプールなど、強い日差しが当たる屋外
⚫︎熱くなったアスファルトの上
⚫︎屋外に駐車した車の中
⚫︎体育館やイベント施設などの冷房が効かない場所
⚫︎密閉されたビルやマンションの最上階
⚫︎お風呂やトイレ、寝室などの閉め切った室内
⚫︎近くにお店や自動販売機のない場所

直射日光があたる屋外はもちろん、気密性の高い室内も温度が上がりやすいため注意が必要です。

また、温かい空気は上へ上へと向かうため、マンションやビルの最上階の部屋には階下からの熱気がこもってしまうことがあります。

 

熱射病や日射病との違いは?

熱中症とは、「熱射病(ねっしゃびょう)」や「日射病(にっしゃびょう)」などの“暑さや熱などによって引き起こされるカラダの障害”の総称です。

また、重度の熱中症のことを熱射病や日射病と呼びます。

 

乳幼児は要注意!

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赤ちゃんや小さな子どもは体温を調節する機能が未熟なので、体内に熱がこもりやすく特に注意が必要です。

また、暑さやカラダの異変を自分ではわかりませんので、ママやパパがしっかりと様子を見ておくことが大切なのですね。

 

車の中への放置は厳禁!

赤ちゃんや子供の熱中症・熱射病で特に多いのが車の中に放置されたことによる事故です。

真夏ではなくても、車の中は短時間で急激に高温になってしまうので注意してください。

また、子どもが寝ていたとしても放置せずに必ず連れて行きましょう。目が覚めたときにママがいなかったら、子どもは大泣きしてしまいます。

大泣きすると体温が上昇してしまうので、さらに熱中症を起しやすくなってしまうのです。

 

熱中症の症状は?

熱中症は、軽いものから生命にかかわる重症なものまで、段階的にいくつかの症状がみられます。

軽度

立ちくらみ、筋肉のけいれん、鼓動が速くなる、大量の汗、失神など

中度

頭痛、吐きけ、めまい、カラダのだるさ など

重度

40度以上の高熱、意識障害、けいれん、呼びかけに反応しない、歩けない など

 

軽いものでは、立ちくらみ・呼吸や脈が速くなる・くちびるのしびれなど。

また、大量の汗をかいて体内の水分と塩分が不足すると、カラダの一部の筋肉にけいれんが起こることがあります。

ぐったりとしてしまったり、頭痛・めまい・吐きけなどの症状も見られます。

さらに症状が重くなると、40度以上の高熱・意識障害・けいれんなどを起こすことがあり、立ちあがってうまく歩くことができなくなりなどの異常が見られます。

重度の熱中症・熱射病になると、脳の温度が下がらないため中枢神経に異常が生じ、カラダのさまざまな機能や臓器に障害がでて、最悪は命を落とすこともあります。

 

熱がない場合も注意が必要!

熱中症になっても、まだ軽症のうちは体温が高くならないこともあります。

しかし、軽症でも放置してしまうとあっという間に重症化することがあるため、油断は禁物です。「熱が高くないから大丈夫」と思い込まず、ほかにもカラダの異常がないかどうかをよ〜く観察しましょう。

おかしいと感じることがあれば、まずは体温を測ってみてください。いつもより1度以上高くなっている場合は要注意ですよ。

 

熱中症の対策とは?

水遊び

屋外の場合は、子どもに帽子(できれば首まわりまでカバーできるもの)を被せたり、しばらく遊んだらなこまめに日陰で休憩させるようにしてください。

首のうしろやわきの下など、太い血管が集まるような部分を、濡れたタオルなどでときおり冷やしてあげるのも効果的です。

また、屋外でも屋内でも熱中症対策には「水分補給」がもっとも重要です。

ただし水分だけをとるだけだと塩分(ミネラル)が不足して血液が薄い状態になってしまうため、塩あめなどで塩分も一緒にとることが大切です。

軽い脱水ではのどが渇かないこともあります。子どもが飲みたがらなくても、外出や運動・お風呂・睡眠などの前後には、かならず水分補給をするようにしてください。

 

水分補給は少量ずつこまめに!

水分は、一気にがぶがぶと飲むのではなく、ちょっとずつこまめに補給することがポイントです。

一気に大量の水分をとっても、カラダがいちどに吸収できる水分量は限られています。ほとんとが吸収されずにオシッコとして排出されてしまうのです。

なので、少量ずつゆっくりと何度も何度も補給をおこない、カラダに水分を吸収させるようにしましょう。

 

利尿作用のあるものには注意!

また、飲むものは飲料水、イオン飲料、塩水やスポーツ飲料、麦茶などがおすすめです。

緑茶やコーヒー、エナジードリンクには利尿作用がある「カフェイン」が含まれているため、かえって脱水症状を進めてしまう危険もあります。

カフェインの有無を確認し、含まれる飲料はあまり飲み過ぎないように注意しましょう。

 

熱中症になったら?

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熱中症かも?とおもったら、まずは冷房がきいている屋内や、屋外でも風通しのよい日陰などの“涼しい場所”に移動しましょう。

冷たい水や、吸収の速いスポーツ飲料などを飲み、横になってしばらくカラダを休めましょう。

服のボタンを外したり、ジッパーなどをゆるめてやり、熱気を外に逃がして血のめぐりを良くしてください。

うちわや扇風機で風をあてたり、氷や濡れタオルなどでカラダを冷やすのも効果的です。

カラダを冷やすときは、首すじやわきの下、ももの付け根、足くびなど…太い血管が通っている部分を冷やすのが効果的です。

体温がさがらずに40度以上の熱がある場合や、皮膚がかわいていたり(=暑いのに汗が出ていない)、意識がハッキリしないときや、

または、意識がもうろうとしていたり、けいれんを起こしている際は、迷わずに一刻でもはやく救急車をよび、お医者さんの診断を受けてくださいね!

[文:のりぽょ]