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そろそろインフルエンザの時期がやってきますね。

毎年11月~2月の寒くて乾燥した時期には、インフルエンザが流行し猛威をふるいます。

インフルエンザは早めにしっかりと対応すれば決して怖くない病気ではありますが、肺炎や脳炎などを引きおこす可能性もあるため決して油断してはいけません。

今回はインフルエンザの症状や予防・対処方法をご紹介するとともに、インフルエンザの予防接種ははたして効果があるのか?についても解説いたします。

また、2015年~2016年シーズンのインフルエンザ流行状況、ワクチンの状況などもご紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いください!

「インフルエンザ」とは?

まずはインフルエンザがどういう病気なのか?どういう症状があるのか?を知っておく必要がありますよね。

インフルエンザは「インフルエンザウイルス」の感染によるもので、11月~2月などの気温が低く乾燥した季節に多くなります。

ウイルスの感染力はとても強く、短期間に広い範囲で流行するのが特徴です。

インフルエンザにはA型・B型・C型という3つの型があり、さらにそのなかでも香港型・ソ連型…のように細かくわかれます。

流行するウイルスの型はその年によって違うため、おなじインフルエンザでもおもな症状がその年によって変わることも珍しくありません。

 

インフルエンザの主な症状は?

インフルエンザのウイルスは鼻や口の粘膜から体内にはいり、細胞内で増殖します。

ウイルスに感染すると38~40度くらいの高熱がでて、それが3~5日間くらい続きます。

鼻水やせきが激しくでたり、のどの痛みをともなうこともあります。そのため、赤ちゃんや小さな子どもはとても不機嫌になったりグズったりします。

そのほかにも全身の倦怠感(だるさ)・筋肉痛・関節痛・頭痛などの症状がカラダ全体にでます。子どもによっては下痢や嘔吐をともなうこともあるでしょう。

かぜと似た症状ですが、とても重い症状となりますので注意が必要です。

抵抗力の弱い赤ちゃんや小さな子どもは重症になりやすく、最悪の場合は命を落とすこともありえます。

 

とっても怖い!インフルエンザの「合併症」

インフルエンザのなかでも特に気をつけなくてはならないのが「合併症」です。

インフルエンザの合併症としては気管支炎中耳炎肺炎などを起こすこともありますし、まれにですが脳炎脳症を起こすこともあります。

インフルエンザが疑われる症状がでたらまず病院に連れていくのと、グズってなかなか眠らなかったり、ミルクを飲まない、ごはんを食べないなど心配な様子があれば随時お医者さんに診てもらいましょう。

特にぐったりしていたり、意識がハッキリしないなどの症状があるときは、いち早く病院へ連れていってくださいね!

 

インフルエンザの「予防接種」について

インフルエンザの予防接種は、注射によって「不活性ワクチン」(病原体を殺してその成分を取りだし無毒化したもの)を体内にいれ免疫をつけます。

任意接種」ですので、保護者の判断で子どもに受けさせるかを選択してください。任意ですので費用は自己負担になります(自治体によっては区市町村が費用の一部を負担してくれる場合も)。

接種の費用は医療機関によって違いがあります。内容は同じものなので、インターネットなどでお近くの病院の料金を調べてみるのも良いでしょう。

生後6か月~13歳未満の子どもは計2回の注射を1~4週の間隔をあけて接種するのが基本です。

 

予防接種はいつ受けるべき?

実はインフルエンザの予防接種をしたからといってすぐに効果が発揮されるわけではありません。

ワクチンによって抗体できはじめるのは、注射をしてから2週間くらいからだと言われています。

つまり、インフルエンザが大流行してから予防注射をしても間に合わないということも大いにあり得るわけですね。

なので、なるべく早め(11月~12月まで)に予防注射をうけておき、流行に備えるというのが理想なのです。

ちなみに予防注射による抗体の効果は4~5か月ほどです。去年受けたから大丈夫!ということは残念ながらなく、毎年その年の流行予測にあわせた接種が必要となります。

 

インフルエンザの予防接種は効果があるの?

巷では、「予防接種を受けたのにインフルエンザに感染した…」「注射をうけたあとに具合が悪くなって、診察をうけたらインフルエンザだった…」なんて声をよく耳にします。

こんな話を聞くと、インフルエンザの予防接種に果たして予防の効果があるのかどうか?を疑いたくなってしまいますよね?

結論から言うと、インフルエンザの予防接種はもちろん効果があります

しかし先ほどお話したように、予防接種による抗体ができるまでには2週間ほどのタイムラグが発生するため、注射をうけてからすぐに感染した場合には効果はありません。

また、インフルエンザのウイルスにはA型・B型・C型…などさまざまな種類があるため、予防接種をうけた型とは違うタイプに感染した場合には残念ながら効果はありません。

 

そもそもインフルエンザの感染は防げない!

さっきは効果があると言っておいて、今度は「感染は防げない」なんて、どっちだよ!…と思われるかも知れませんね。

実は、予防接種によって防ぐことができるのは“感染”ではありません。感染後の“発症”と“重症化”をおさえるだけなのです。

つまり予防接種をうけてもインフルエンザには感染してしまうのですが、注射によって抗体ができているためウイルスに対抗することができるので、結果的に発症や重症化にならないというわけです。

また、この発症をおさえる効果も100%の効果があるわけではありません。

厚生労働省のレポートによると、0~15歳までの子どもの場合、1回接種で68%、2回接種だと85%の発症をおさえる効果があるそうです。

意外と低いんですね…。

 

インフルエンザの予防接種による「副反応」は?

副反応とは、予防接種によって引きおこされる軽い副作用のようなものです。

インフルエンザの予防接種では、まれに発熱や頭痛などの副反応がおこることがあります。

また、ワクチンの原料のなかに孵化鶏卵がふくまれているため、「卵アレルギー」がある子どもは注射を避けたほうが無難です(というよりも接種できないことがあります)。

副反応自体はそれほど怖いものではなく、数日で自然に治ってしまうものがほとんどですが、心配な症状がでた場合はお医者さんの診察をうけるようにしてください。

 

インフルエンザの予防方法は?

インフルエンザは感染力が強いウイルスのため、まずは家族や他人から感染しないようにするのが一番の予防となります。

インフルエンザは11月~2月ごろに流行しますが、特に大流行している時期については電車や公共の施設などの人ごみを避けるなどを意識してください。

とは言っても、パパやママ、大きい兄弟などのご家族がいる場合は人ごみを避けるのは難しいはず。

その場合は家族にマスクをしてウイルスを持ち帰るのを防いでもらう、家に帰ったら手洗いやうがい、アルコール殺菌で手指の消毒を徹底してもらうなど、体力のない赤ちゃんや小さな子どもを守るための協力をしてもらいましょう。

10月11月にはインフルエンザの予防接種の情報を集めはじめ、必要があれば流行するまえに予防接種をうけておくと安心ですね。

 

インフルエンザになってしまった場合の対応は?

何にせよ、インフルエンザのような症状が確認された場合は、なるべく早い段階でお医者さんの診察を受けるようにしましょう。インフルエンザは急激に症状が悪化するため、放っておくのは危険です。

近年ではインフルエンザ治療薬(抗ウイルス剤)を使用することも増えてきています。また、高熱を下げるために解熱剤を処方される場合がほとんどでしょう。

しかしいずれも乱用すると思わぬアクシデントを引きおこす危険もありますので、かならずお医者さんの指示とアドバイスに従って服用するようにしましょうね。

また、高熱や嘔吐、下痢がつづくときは「脱水症状」にも注意しなくてはなりません。少量ずつ、こまめな水分補給をおこなってください。

くり返すようですが、インフルエンザは肺炎や脳炎などの合併症が怖い病気です。

いちどお医者さんに診てもらったからといって安心せず、ぐったりして元気がない、意識がはっきりしないなどの症状がみられたときには、すぐに病院に向かってくださいね。

 

2015年~2016年のインフルエンザ最新情報まとめ

最期に、インフルエンザに関する最新情報をまとめておきます。現時点では情報が乏しいですが、順次更新していきます。

今年はワクチンが足りない?値上げも!

どうやらインフルエンザのワクチンの製造に遅れが生じているようですね。ワクチンを作っているメーカーが厚生労働省の承認とは異なる方法で製造していたため、出荷が遅れる見込みのようです。

そのため病院などの医療機関では予防接種の開始を延期しているところもあるようで、今年はやや遅い接種開始になりそうですね。

これにより予防接種の費用が値上げ(例年の1.5倍など)になった病院もあるようです。

※参照:
インフルワクチン出荷遅れ=国内1社、予防接種に影響も―厚労省
インフルワクチン、値上げと遅延で現場混乱-「お詫び」掲載する医療機関も

2015年~2016年の流行の型について

インフルエンザの流行する型については、下記の厚生労働省のサイトなどで確認できます。現時点(2015年10月21日)で明確な公表はまだないようです。

※参照:
厚生労働省|インフルエンザ対策について

インフルエンザの流行情報

東京都のみではありますが、下記のサイトからインフルエンザの流行状況をチェックすることができます。現時点(2015年10月21日)では、まだ流行の兆しは見られていませんね。

※参照:
インフルエンザの流行状況(東京都 2015-2016年シーズン)東京都感染症情報センター

[文:ぷぅこ]