子どもは褒めることで劇的に変わります。
しかしただやみくもに褒めるだけでは効果がなく、子どもをダメにする褒め方、子どもを伸ばすための褒め方があるのです。
今回は、子どもをぐんぐん伸ばすための上手な褒め方を、10ヶ条にまとめてご紹介いたします!
目次
なぜ子どもを褒めるのが良いのか?
子どもを褒める方法をご紹介するまえに、そもそもなぜ子どもを褒めるのが良いのかを知っておくべきですよね。
子どもを褒めると、以下のようなメリットがあります。
⚫︎子どもが自分に自信をもつ
⚫︎前向きで明るい子どもになる
⚫︎コミュニケーション能力が高くなる
⚫︎もっとできるようになりたい!もっと難しいことに挑戦したい!と積極的になる
⚫︎自己肯定ができるようになる
…どうですか?良いことばかりですよね。
褒めると子どもがダメになる、は間違い!
たまに「褒めると努力しなくなったり、褒められるためだけに頑張るようになる」「褒められることに慣れすぎて打たれ弱くなる」という意見を見かけますが、これは間違いです。
これらは大人の褒め方がヘタクソだったために起こった影響であって、褒めること自体が悪いわけではありません。
結果を褒めるのではなく、それまでの努力を褒めるようにすれば、努力しなくなるということはありません。
しっかりと褒められて育ち自己肯定ができる子は、自分を信じることができるため逆境に強くなります。
逆に、誰にも褒められず叱られてばかりの子は、少しの失敗ですぐに諦めたり、萎縮してしまったり…いつも自分に自信をもてずに引っ込み思案になってしまいます。
そんなの可哀想ですよね?
では、子どもを正しく伸ばすための“正しい子どもの褒め方”を、ひとつずつ詳しく解説していきましょう。
1.一緒に喜び共感すること
わたしは、この“一緒に喜び共感すること”というのが、子どもを褒めるうえでもっとも大切なことだと考えています。
今までできなかったことができるようになった時。ひとりで何かに挑戦し成功した時。
一緒にはしゃぎ、笑い、手を叩いて喜んであげましょう!
子どもにとって、ママやパパが一緒に喜んでくれることがどんなに嬉しく誇らしいことか。
大人にとっても何でもない簡単なことでも、子どもにとってはとても難しい挑戦であり、大きな成長なんですよね。
どんなに小さなことでも、しっかりと子どもを認めて褒めてあげましょう。
2.具体的に褒める
子どもを褒めるときは、できるかぎり具体的に褒めてあげるようにしましょう。
ただ単に「頑張ったね〜」「偉いね〜」ではなく、「苦手だった○○を毎日練習してたもんね!よく頑張ったね!」というふうに褒めてあげてください。
具体的に褒めることで、子どもは「ママ(パパ)は自分が頑張ってるところをちゃんと見ててくれる」「自分の○○なところを認めてくれてる」と感じることができます。
表面的にではなくちゃんとあなたを見ているんだよ!と伝えることで、親子のきずなはより深まるはずです。
3.叱る・褒めのメリハリをつける
子どもを褒めよう!なんて言うと「じゃあっちゃダメなのね」と勘違いするひとがいます。
しかし、子どもをることは決して悪いことではありません。
子どもが頑張っていたらちゃんと褒め、悪いことをしていたらちゃんと叱る。そのメリハリが大切なのです。
4.子どもの体に触れながら褒める
褒めるときは、なるべく子どもの身体に触れ、スキンシップをとりながら会話をしましょう。
身体に触れられることでより気持ちや愛情が伝わりますし、記憶にも残りやすいのです。
5.結果ではなく、努力や過程を褒める
子どもを褒めるときは、決して結果だけを褒めてはいけません。
結果だけを褒められて育った子どもは、自分の得意なことだけをやるようになってしまいます。
失敗を避けるようになり、新しいことにチャレンジしない子になってしまうのです。
逆に、結果ではなくそれまでの努力やプロセスを褒められて育った子どもは、失敗を恐れずにチャレンジする子に育ちます。
努力はいつか報われ、より大きな成功を生むことを知っているからです。
6.よく観察し、タイミングを逃さない
子どもを上手に褒めるには、子どもの言動を普段からしっかりと観察しておくことが必要になります。
褒めるべきタイミングを見逃したり、普段の努力を見過ごしてしまっては、効果が半減してしまうからです。
いつもべったりと子どもに寄り添う必要はありません。普段は遠くから見守り、必要なときに最適なタイミングで子どもを褒めてあげましょう。
7.子どもの目を見て、心から褒める
テレビを見ながら、スマホをいじりながら、適当に褒めてしまってはいませんか?
適当に褒められても子どもは嬉しくありませんし、もっと頑張ろうという気持ちにはなりませんよね。
褒めるときは子どもと目線を合わせて、心から褒めてあげましょう。真剣に気持ちを伝えることで、子どもも真剣に受け止めてくれるのです。
8.他の子と比べてはダメ
子どもを褒めるときや叱るときには、絶対に他の子や兄弟などと比べてはいけません。
なぜなら、子どもが乗り越えるべきは友だちや兄弟ではなく、過去の自分自身だけだからです。
他の子と比べられて育った子どもは、他人を見下し馬鹿にしたり、逆に卑屈になったり劣等感をもった子になってしまいます。
9.むやみやたらに褒めない
子どもをむやみやたらに褒めちぎったり、何でもかんでも褒め称えてしまってもいけません。
どんな時に褒めれば良いのかは、最初はとても難しいかもしれません。
しかし、子どもの様子をしっかりと見守り観察していれば、自然と褒めるべきタイミングが分かってくるはずです。
子どもがみずから努力し困難を乗り越えたとき。失敗を恐れずにチャレンジしたとき。昨日まで出来なかったことが出来るようになったとき。他人を気づかい優しく手を差し伸べたとき…。
そんな成長が垣間見れたときには、しっかりと褒めてあげましょう。
10.ありがとう!助かった!も褒め言葉
子どもに「ありがとう」「とても助かったよ」という感謝の気持ちを伝えてますか?
子どもは親の道具でも奴隷でもありません。ひとりの人間なのです。
お手伝いをしてくれたときや、物を取ってきてくれたとき。妹や弟の面倒を見てくれたとき。お買い物や用事につきあってくれたとき…。
子どもにもしっかりと「ありがとう」「助かったよ」と伝えてあげてくださいね。
「ありがとう」を言われて育った子どもは、「ありがとう」という感謝の気持ちを知る人間になります。
最後に…|子どもをしっかりと見守ろう!
さて、いかがでしたか?
子どもを正しく褒めるというのは、実はとても大変で、難しいことなのかもしれません。
子どもが何を考えて何をしようとしているのか…普段の言動をしっかりと観察していないと、何を褒めて何を叱ればいいのかが分からなくなってしまいますよね。
しかし、100点満点をとる必要はまったくありませんよ。ママやパパだった人間ですから、間違った褒め方や叱り方をしてしまうときもあるでしょう。
でも、子どもをいつも優しく見守っていれば、ママとパパの愛情はかならず子どもにも伝わるはずです。
それは子どもを褒める・叱る以前の、とても大切で基本的なことです。
その点を忘れずに、日々の子どもとの向き合い方を見直していきましょうね。
[文:ぷぅこ]