ままなびv

あなたは子供を正しく甘えさせていますか?

甘えてくる子をじゃけんに扱ったり、無視したりしていませんか?必要以上に厳しく叱りつけたり、逆にべたべたの過保護にしてはいませんでしょうか?

今回は子育てをするうえでもっとも重要なポイントのひとつ、「甘え」「甘えさせ方」についてのお話です。

1.「甘え」とは?

子供の「甘え」というのは、ママやパパの愛情を求める行為です。

ママの体温やスキンシップを求めて抱きついてきたり。「見て見て!」「ねぇ●●ってなぁに?」としつこく話しかけてきたり。わがままを言って駄々をこねたり。夜中にグズってママを困らせたり…。

これらはすべて、子供の「もっと甘えさせて!」「もっとわたしを見て!さわって!」のサインです。

子供は「甘えること」によって自分の存在価値や、親の愛情を確認しているのですね。

甘えていい時期におもいっきりママ・パパに甘えることができた子は、自分に自信をもち自立もはやくなります

逆に、小さいときに十分に甘えさせてもらえなかった子は、なかなか自立できなかったり、さまざまな問題をかかえたまま大人になってしまうことが多いのです。

 

2.子供はとことん甘えさせよう!

みなさんは「甘えさせること」を悪いことだと勘違いしてませんか?とくに日本はしつけに厳しい文化なので、子供の「甘え」をいけないものだ!ととらえている人が多いように感じます。

しかし実はそれはおおきな間違い。子供が甘えたい時(=親の愛をもとめてきた時)には、とことん甘えさせてあげることが大切です。

子供はママ・パパにたくさん甘えさせてもらうことで、「わたしはママに大切にされている!愛されているんだ!」という実感を得ることができます。

ぼくは生まれてきてよかったんだ!」と自分の価値を認め、自分を好きになることができます。自分を愛せる子供は、ママ・パパ・兄弟・友達などまわりのひとを愛することができます。

わたしは役に立っている!やればできる!」と自分に自信をもち、何にでも積極的でチャレンジする子に育ちます。ちょっと失敗してもあきらめずに成功を信じて努力をするようになります。

 

3.甘えさせないとどうなる?

逆に、甘えたいときに十分に甘えさせてあげないとどうなるでしょうか?

子供の甘えを冷たく突き放したり、無視して放置したり、叱ってばかりで育てられた子供は…少しずつ心がくすんでいきます。

やがて、ママやパパはもちろんまわりの人間や自分の境遇に対し、不満や怒りを感じるようになります。いらだちや不安がつのっていきます。

自分に自信がなくなり、自分を不必要な人間だと思い込みます。まわりの人間を信じることができず、攻撃的でわがままな子になってしまいます。

 

4.「甘やかす」と「甘えさせる」は違う!

ここで注意したいのが、「甘やかす」と「甘えさせる」はまったく別物だということです。この2つの違い、あなたはわかりますか?

「甘やかす」

子供が自分でできることをさせなかったり、大人がすぐに助けてしまうことを「甘やかす」といいます。別の言い方では「過保護」や「過干渉」とも言いますね。

また、我慢しなくちゃいけないことを我慢させなかったり、子供の要求(とくにお金やおもちゃなどの物質的なもの)をすぐに受け入れ、与えてしまうことも「甘やかし」です。

子供を「甘やかす」ことは、もちろんNGです。

「甘えさせる」

子供がママ・パパのぬくもりやスキンシップを求めてきたとき、助けを求めてきたとき、さみしかったり不安になったとき…

そんなときに優しくしっかりと応えてあげることが「甘えさせる」です。物質的ではなく心理的・情緒(じょうちょ)的な欲求を受け入れてあげることですね。

「甘えさせる」ことは、子供の成長に欠かすことのできないとても大切なことです。

ママやパパに甘えたり、その手をふりはらってひとりで自立しようとしたり、失敗して不安になりまた甘えてきたり…そんなことを繰り返しながら子供は成長していきます。

子供が自分でなにかにチャレンジしよう!したい!という時は、あまり干渉しないよう我慢しつつ、遠くから見守ってあげましょう。

子どもがひとりで困っているとき、どうしてもできないことがあるとき、どうしても我慢できないことがあるときは…冷たくあしらわずに、優しく手をさしのべてあげましょう

 

5.子供のしつけ、どっちが正解?

とは言っても、「甘やかす」と「甘えさせる」の区別はなかなか難しいですよね?

下記に2つの事例をあげてみましたので、それぞれどれが正解なのかを考えてみてください。

 

①子供が電車の中で「お腹が空いた!」とダダをこね始めた。

A:「これでも食べてなさい。」とお菓子を食べさせてあげる。

B:「うるさいから静かにしなさい!」と叱る。

C:「電車の中では、ものを食べちゃいけないんだよ。お家に帰ったら大好きなオムライス作ってあげるからね!」と諭(さと)す。

 

②朝の忙しい時間に「ママこれ見て〜!」と自分で描いた絵を見せてきた。

A:「あら、上手に描けたね!ご飯の用意ができたら、あとで見てもいい?」とちょっと手を止めて、子供の頭をなでなで。

B:「忙しいからあとでね!」とまずはさっさと家事を終わらせることに専念する。

C:「忙しい時に話しかけないでよ!それより幼稚園の支度はすんだの?」と注意する。

 

③子供が自分で棚の上のコップを取ろうとして、落として割ってしまった。

A:「ケガしなかった?大丈夫?」とケガを確認。「ママがやってあげるから、もう自分でやっちゃダメよ!」と諭す。

B:叱らずに、子供のケガがないかを確認。なるべく無言・無表情であと片付けをする。

C:「危ないから気をつけないとダメでしょ?」と叱り、「今度からはママにひとこと言ってから取るようにしなさい。」と注意する。

 

…どうですか?
もちろん状況によってさまざまな対処があると思いますが、わたしが考える正解は、①C、②A、③Cです。

③がちょっと難しかったかもしれませんが、Aだとちょっと過保護かなと思いますので、子供の自立を尊重する意味でCを正解としましょう。

 

6.何歳まで甘えさせていい?

よく物の本などを読むと「10歳までは徹底的に甘えさせよう!」みたいなことが書いてありますが、個人的には年齢はあまり気にしなくてもいいのかなと思います。

人にはそれぞれ個人差があるので、子供の自立のペースに合わせて少しずつ接し方を変えていけばいいと思います。

何歳まで甘えさせていいか?というよりも、「甘やかす」と「甘えさせる」の違いに注意する方がよほど大切なのです。正しい甘えさせ方を守れていれば、それが何歳であろうとあまり関係ありません。

子供が親の愛情をもとめて甘えてくる時には、いつでもあたたかく受け入れてあげれば良いと思います。逆に、子供が自立しようとするときにはよけいな手を出さずに黙って見守ってあげましょう。

必要なときに十分に甘えることができた子は、小学校の中・高学年のころまでには自然と自立し、ママやパパの力を借りることが少なくなってくるはずです。

 

まとめ|正しい子供の甘えさせ方

いかがでしたでしょうか?
今回の内容をまとめると以下の通りとなります。

⚫︎甘えさせることは悪いことではなく、子供が成長し自立するなかでは必要不可欠なもの。

⚫︎子供が求めてきた時にはおもいっきり甘えさせてあげる。

⚫︎ただし「甘やかす」と「甘えさせる」の違いには十分に注意が必要。

この3点に注意しながら子供にたっぷりと愛情をそそぎ、子供の成長を見守っていきましょうね。