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下の子が生まれてしばらく経ったころ、わたしはある違和感に悩まされるようになりました。

それまで長男がかわいすぎて超がつくほど溺愛してしいた私でしたが…

最近、まったく長男がかわいくない!

かわいくないと言うより、長男のやる事なす事にイライラして、ついつい怒鳴ったりきつく叱ってしまう。

急にどうしたんだろう…?これってもしかして育児ノイローゼ…?

な〜んて悩んでいたときに知った言葉が、「上の子可愛くない症候群」でした。

「上の子可愛くない症候群」とは?

「上の子可愛くない症候群」とは、私が経験したように第二子・第三子…が生まれたあとに、急に上の子に対する愛情が薄れたように感じられたり….

まだ小さな赤ちゃんとくらべて体も大きく、だんだんワガママになり言うことを聞かなくなってきた上の子に対して、ライラやうとましさを感じてしまう症状のことです。

「上の子可愛くない症候群」は育児ノイローゼの一種とも言われており、雑誌に特集され2012年頃から世の中に知られるようになってきました。

ノイローゼとは言うものの、深刻な心の病というわけではなく、多くのママが抱える一過性の悩みのようなものです。

 

なぜ「上の子可愛くない」と感じてしまうのか?

ではなぜ、上の子を可愛くない!うとましい!と感じてしまうのでしょうか?その原因をまとめてみましょう。

[上の子可愛くない症候群の原因]

●小さい赤ちゃんを守ろうとする防御反応
●赤ちゃんを可愛いと思う人間の本能
●子供が増え、忙しくてイライラする
●上の子が赤ちゃん返りして面倒くさい

自我が目覚め生意気になってきた上の子にくらべて、下の子はまだまだ一人じゃ何もできない赤ちゃん。

ママがいないと生きていけないその儚い存在に、より強い愛情を感じるのはママとして当たり前の母性本能なのです。

だから下の子の面倒をみているときに甘えてこられたり、下の子にちょっかいを出したりすると、赤ちゃんを守ろう!という防御反応がおこり上の子をうとましく感じてしまうのです。

また、下の子が産まれれば物理的にとても大変になりますので、上の子が赤ちゃん返りしてワガママを言ったりすればイライラして当然とも言えますね。

 

放っておくとこんなリスクが…

上の子可愛くない症候群は、先に説明したように比較的短い期間で終わります。

下の子が2〜3歳になってイヤイヤ期にはいったり、自我が目覚めだんだんワガママになってくると、

「ええい!下の子もかわいくないっ!」….と上の子と下の子への愛情の差はなくなってくるものです。

しかしなにも対策をせずに放っておいたりすると、以下に挙げたようなリスクが高まってしまうので注意が必要です。

[上の子可愛くない症候群のリスク]

●上の子ばかりを攻撃し追いつめるように
●やがて虐待につながる危険性も
●上の子が下の子を憎むようになる
●上の子が自己否定感をもった自信のない子に育ってしまう

上の子がかわいくないからと事あるごとに厳しく叱ったり怒鳴りつけたりしていると、当然上の子は傷つき大きなストレスを抱えるようになってしまいます。

「ママはぼくのことなんて嫌いなんだ。」「わたしは生まれてこなくても良かったんだ。」…などと、自分を否定し何をしても自信がもてないかわいそうな人間になってしまいます。

また、ママもだんだんと自分の心のコントロールが効かなくなってしまい、行き過ぎたしつけや暴力、虐待につながることもあります。

 

「上の子可愛くない症候群」7つの解決策!

では「上の子可愛くない症候群」とどう向きあい、どう解決すれば良いのでしょうか?

1.よくある症状なので安心しよう

「上の子が可愛くない」という感情は、子供を複数もつママであれば誰もが多かれ少なかれ抱く感情です。

まずは「これはよくあるものなのだ!」ということを認識し安心してください。心に余裕がないと育児はできませんからね。

2.しっかりしなさい!は禁句

上の子が対して「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!しっかりしなさい!」「弟(妹)ができたんだから、自分のことは自分でやりなさい!」と叱るのは厳禁です。

上の子だってまだまだ小さな子供。ママやパパに甘えたいし、一人じゃできないこともたくさんあります。

そんな中ある日突然下の子が登場して、大好きなママ・パパをうばい独占されてしまうのです。いままで一身に受けていた愛情は薄れ、いつのまにか冷遇されるようになってしまいます。

上の子が受けるショックと悲しみはいかほどでしょうか?

だから、上の子に「しっかりしなさい!」というのは禁句。叱ったり怒鳴ったりしない方法で、上の子が自立し成長できる方法をとる必要があるのです。

3.上の子にもしっかり愛情を伝える

上の子の心をケアし、自立したお兄ちゃん・お姉ちゃんになってもらうためには、上の子にもしっかりと愛情を伝えてください。

どんなにイライラしていても下の子のお世話で忙しくても、1日1回でもいいので上の子をぎゅっと抱きしめ「大好きだよ」と伝えてください。

それだけで上の子はとても安心することができます。

ママの愛情が伝われば、上の子の赤ちゃん返りはおさまりますし、小さな弟・妹にも優しく接する子に育ってくれるのです。

4.赤ちゃんの世話を一緒にする

お兄ちゃん・お姉ちゃんに下の子のお世話をお手伝いしてもらうのもオススメです。

子供はママ・パパのお手伝いをするのが大好きです。お手伝いをすると、親の喜ぶ顔が見られるからですね。

危険なことを任せるのは心配ですが…オムツやウェットティッシュを持ってきてもらったり、ゴミをゴミ箱に捨ててもらったり、赤ちゃんの頭をなでなでしてあげたり…そんなことでも立派なお手伝いです。

お手伝いをしてくれたら、かならず笑顔で「ありがとう」を忘れずに!

これを続けると上の子にも自覚が芽生え、下の子の面倒をよく見るお兄ちゃん・お姉ちゃんに育ってくれますよ。

5.兄弟と別々に接する

赤ちゃんには赤ちゃんへの接しかた、上の子へは上の子への接しかたがあります。

接しかたも、接する時間も、別々に切り分けるのが理想的です。

一緒にしてしまっては、どうしても小さな赤ちゃんのほうばかりに意識がいってしまいますし、「あなたは大きいんだから自分でやってよ!」というふうに叱ってしまいがちですからね。

6.上の子だけを連れて遊びに行く

時間の許す限り上の子と2人だけで過ごす時間を取りましょう。

両親やパパに下の子をあずけて、たった2〜3時間でいいので一緒に遊びに出かけてみてください。

上の子もとても喜びますし、ママの気持ちをリフレッシュすることもできますよ。

お兄ちゃん・お姉ちゃんの成長をあらためて認識し、お互いの愛情を再確認するとても良い機会になると思います。

7.上の子も小さな子供なのだと認識する

親は「もう弟(妹)ができたんだから、もっとしっかりしなさい!」なんて叱りますが、上の子にとってみたらそれは親の勝手な都合です。

上の子だってまだまだ小さな子供。彼らもママやパパに甘えたいし、急にしっかりすることなんてできません。

それなのに、弟や妹ができた途端に「しっかりしなさい!」「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!」なんて怒られたら…傷ついてしまいますし、すねてしまいますよね。

上の子がわがままを言ったり、下の子をいじめたりするのは、ママやパパの気を引いたり愛情を確認するためのごくありまえの行動です。

下の子の世話をしているときにちょっかいを出してくるのは、「ぼく(わたし)だってママに甘えたい!」「ママはぼく(わたし)のこと好きなのかな…?」という気持ちの裏返しなのです。

これを解決するためには、まずは安心させてあげてください。忙しくても、上の子にもたっぷりと愛情を注ぎしっかりと向き合ってあげてくださいね。

 

父親も「上の子可愛くない」と感じるのか?

最後に父親の視点からの「上の子可愛くない症候群」も考えてみましょう。

多くのパパは「上の子可愛くない!」「下の子は可愛い!」などの差は感じないようです。

なぜなら日本のパパの皆さんはそもそもあまり子供と触れ合う時間がとれていないですし、ママのように強い母性本能がそなわっているわけではありません。

なので下の子を守らなきゃ!という防御反応も働かないですし、育児へかかわる時間も短いので「上の子がうっとうしくてイライラする!」という気持ちにはなり得ないのです。

逆に、「以前のママはお兄ちゃん(お姉ちゃん)にもすごく優しかったのに、いまは叱ってばかりいて可哀想だ…。」と感じるパパが多いことでしょう。

ママから見たらのん気に感じるかもしれませんが…それはそれで父親の便利な機能!

上の子をパパに預けてゆっくりと下の子の面倒をみたり、逆に下の子を預けてママと上の子だけで2人きりの時間を過ごすなど…パパにも協力してもらい一緒に問題を解決しましょうね。

[文:ぷぅこ]