あなたは“小さいお子さんがぶ厚いメガネをかけている”のを見かけたことはありませんか?
見ていてとても可哀想だし、痛々しいですよね。。
でも、どうしてあんなに小さい子がメガネをかけなきゃいけないのでしょうか?
そこで今回は、赤ちゃん~幼児までの視力の発達の秘密やケアの方法など、ぜひ知っておきたい“子供の視力”にまつわるお話をご紹介します。
赤ちゃんの視力はどう発達する?
生まれたての赤ちゃんは、ほとんど目が見えていない状態です。
生まれてからしばらくたっても、赤ちゃんには明るいか?暗いか?くらいの認識しかできません。
では、赤ちゃんの視力はどうやって発達していくのでしょうか?
実は、赤ちゃんの視力は“脳の発達”とともに徐々に成長していくものです。
自分のまわりの世界を『見る』ことと、脳が『見ていることを理解する』ことによって発達していくのです。
健康な視力をもつ幼児であれば、3歳で視力0.5くらい、6歳にかけて視力が1.0くらいまで上がり、次第になんでも見えるようになっていきます。
子供の視力って意外にも弱いんですね。
視力を健康に発達させるには?
6歳未満の小さな子供がいらっしゃる方は、視力と脳を発達させるためにも、
近くのもの、遠くのもの、様々な色、形のものなど…色々なものを見せてあげることが重要です。
『目で見たものが脳に送られて、見たものを脳が正しく理解する』
といった一連の流れをさまざまなアプローチでおこなうことで、視力と脳の発達がうながされるのです。
もちろん、小さいころからTVのまえに釘付け…スマホやゲームに夢中…なんてことはNGですからね!
視力に異常?発見のポイント
子供の視力の異常にいち早く気づくためには、とにかく子供をよく観察することがなにより重要です!
たとえ幼児であっても『弱視』や『斜視』が発生するリスクはじゅうぶんにあります。
以下のようなポイントをふまえて子供を観察してみてください。
⚫︎目を細めてモノを見ていないか?
⚫︎モノを見るときに首を傾けたり、横目で見ていないか?
⚫︎TV、絵本、おもちゃを見るときに“近すぎる距離”で見ていないか?
⚫︎モノを長くみることができない(見えないので苦しい)といったことないか?
⚫︎モノを見まちがえる、色を見まちがえる、文字を追えないといったことはないか?
⚫︎どちらかの目ばかりを使ってものを見ていないか?
上記にあてはまる内容があるようでしたら、医師に相談してみましょう。
幼児用の視力検査をやってくれる病院も多いので、いちど診察を受けてみると安心ですね。
視力の異常、問題症状にはどんなものがあるか?
つぎに、幼児にも見られる目や視力に関する異常・トラブルをいくつかご紹介します。
弱視
幼い時期に、目で見た映像が網膜まで届かない場合、脳が映像を理解することができなくなります。
すると、脳と一緒に発達するはずの視力の成長は止まってしまいます。これを「弱視」といいます。
弱視は治療できる年齢に制限があり、大人だと治らないのですが、子供であれば早期発見で回復することがあります。
うたがいがある場合はなるべく早めに医師にに相談しましょう!
斜視
「斜視」とは、左右の目の両方もしくは片方の目が違う方向を向いてしまう症状です。
脳に左右の目から違った情報がはいるため、“目で見た映像を理解する”といった目と脳のシンクロが鈍ってしまいます。
すると、脳はどちらか片方の映像をシャットアウトしようとするため、シャットアウトされたほうの目は視力の発達が止まってしまうのです。
こちらも早期に発見し、適切な処置をすることで目と脳の発達を回復することができます。
乱視・近視
「乱視」「近視」は大人とおなじものですね。これらが強度になると、上記にあげたような症状が出てしまう場合もあります。
子供に色々なものを見せてあげよう!
繰り返しになりますが、視力を正しく成長させるためには、子供に色々なものを見せてあげることがいちばんです。
そうすることで『目で見ること』『目で見たものを脳に送って理解すること』といった、視力の発達の手助けをすることができます。
また万が一、子供の視力に異常があったとしても、いち早く気づいてあげられれば回復の見込みもじゅうぶんにあります。
視力だけではなくすべてのことに共通して言えることですが、いつも一緒にいるママやパパが注意深く子供を観察することが大切なのですね。
[文:アッキー]
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