みなさんは『ペリネ』って聞いたことありますか?
ペリネとは、骨盤の底にある“筋肉のガードル”のようなもので、“骨盤底筋”とも言われています。
近年、日本でも骨盤底筋のトレーニングが話題になり、雑誌等でもよく取り上げられていますよね。
ペリネの語源は、ギリシャ語で『命を生み出す神聖な場所』という意味合いなのだそうですよ。
大昔から貴重で神聖な場所なんだという認識があったんですね♪
ペリネケアの先進国と言われているフランスでは、ペリネケアのリハビリ施設も普及しており、費用は100%保険適用されているんです。
では、なぜそれほど『ペリネ』が重要視されているのでしょうか?なぜ『ペリネケア』をおこなう必要があるのでしょうか?
ペリネが弱るとさまざまなトラブルに!
女性はペリネが弱ってしまうと、以下のようなさまざまな不調を引き起こします。
・尿漏れ、頻尿などの尿トラブル
・生理痛
・腰痛
・不妊
・スタイルの悪化
いずれも女性にとっては、かなり切実な問題ですよね。。。
ペリネが弱る原因ってなに?
ペリネが弱ってしまう原因としては、おもに以下の3つが考えられます。
1.出産によるダメージ
2.運動不足
3.加齢
どうですか?思い当たるフシがありませんか…?
特に出産によるペリネへのダメージは大きく、会陰切開した場合は直接的にペリネにダメージが残ります。
また、お腹に縦に2本走っている腹直筋は、お腹に赤ちゃんがはいっていた影響で15㎝も伸びてゆるみ、左右に開いてしまいます。
さらに、出産で大きく骨盤が広がると、その上にある内臓が下がってしまい、下腹がぽっこりしてしまったり姿勢が悪くなったりします。
姿勢が悪くなると代謝活動も低下していくので、余計な脂肪をつける原因にもなりかねません。
ペリネケアがもたらすメリットとは?
では、ペリネをケアし鍛えてあげることでどのような効果が得られるかも見ていきましょう。
・卵巣機能の働きをサポート
・骨盤のゆがみを改善
・性交痛の改善
・スムーズなお産
・授かりやすい体質へ
・尿トラブルの改善
こねように『ペリネ』を鍛えることによって、先ほど書いた身体の不調をおさえることができます。
骨盤が正しい位置にもどることによって内臓も正しい位置に引き上げられ、骨盤内の血流がよくなりさまざまな症状が改善されるのです。
女性としての魅力がUPしますし、健康面でも美容面でもメリットがたくさんありますよね。
ぜひ、みなさんも一緒にペリネケアに取組んでみましょう!
日常に取り入れられるペリネケアとは?
そんな魅力的な『ペリネケア』ですが、けっしてハードものではなく、自分でカンタンにできてしまうものも沢山あります。
ここでは日常生活のなかに取り入れることができる『ペリネケア』を紹介していきます。
まずは、正しい立ちかた&座りかたから。
⚫︎正しい立ちかた
1.鼻、おへそ、くるぶしがまっすぐに結べる
2.肩の高さがそろっている
3.腰骨の高さがそろっている
4.ひざの高さがそろっている
⚫︎正しい座りかた
1.浅めに腰かける
2.背筋が伸びてきれいなS字を描く
3.腰の角度がほぼ直角になっている
4.ひざの角度がほぼ直角になっている
いつでもどこでも!ながらエクササイズ
つぎは、お家のなかや外出先でもできる“ながらエクササイズ”をご紹介します。
基本は“息を吐きながら膣をギューと締める”こと。たったそれだけです!
・お料理をつくりながら…
・掃除機をかけながら…
・テレビを見ながら…
・電車やバスにのりながら…
・お散歩しながら…
ね、カンタンですよね♪ 30秒もあればできちゃいますよ!
いつでもどこでもできちゃいますし、なにより“誰にも気づかれずにできる”ところが魅力ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ペリネケア先進国のフランスでこれほどまでに女性に対するケアが進んでいる背景には、“産後も1人の女性として社会から求められる”という傾向が日本より強いからのようです。
日本の女性は30代で出産すると急速に労働率が下がりますが、フランスでは出産期にも労働率は下がりません。
きっと、産後ママが社会復帰しやすいサポート体制に国をあげて取り組んでいるのでしょうね。
最近は日本でも徐々に産後ママが働きやすい環境が整ってきています。
女性が輝いて生きるために一生切り離すことのできない『ペリネケア』。パリジェンヌが輝いてみえる秘密は実はココにあるのかもしれませんね!
[文:カコチン]
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